上野・東照宮ぼたん苑は昭和55年に日中友好を記念として開苑しました。
回遊式の日本庭園では日本のぼたんと中国政府から友好記念として贈呈された希少な中国のぼたんを
合わせて290品種・3800本が花を咲かせます。都心にいる事を忘れさせる緑と史跡に囲まれ彩り豊かな
ぼたんです。東京で冬ぼたんを公開しているのはこの苑だけです。寒さ除けのワラ囲いの中で可憐に
咲いています。春のぼたんより花は小振りですが、その希少性から古来より新春を祝う『寿華』として珍重
されています。
ぼたんについて、
中国が原産。キンボウゲ科のシャクヤク属に属する落葉潅木。
奈良時代に薬用植物として渡来しましたが、その後、鑑賞用として品種改良が盛んに行われています。
夏の高温多湿を嫌い、日当たりの良い場所で、排水、通気性の良い土壌を好みます。極端な砂質か強い
粘土質でない限り、大抵の土質で良く育ちます。変化に富んだ豪華な花を咲かせ、富貴、繁栄を表す
縁起の良い『富貴花』、『百花の王』と呼ばれています。
上野東照宮について
寛永4年(1627年)に家康公(東照権現)の遺言により、天海僧正と藤堂高虎が造営しました。三代将軍
家光公が慶安4年(1651年)に金色殿として大改築を行いこれが現存する東照宮です。
御祭神:徳川家康公(初代)、徳川吉宗公(8代)、徳川慶喜(15代)
五重塔:寛永16年に甲良宗広が建て、土井勝利が奉納しました。高さ31m、現在は東京都が管理しています。
上野・東照宮 冬ぼたん