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沼ッ原湿原は那須火山群の南端に位置する南月山及び白笹山と西側にある西ボッチなどに囲まれ高原性の
台地です。標高は1230mとほぼ日光の中禅寺湖と同じ高さに位置し、南北500m東西250mからなる
亜高山帯湿原です。ここでは昭和20年頃までは馬の放牧場として利用され,終戦後は戦争による木材不足
のためのカラマツ植栽が試みられましたが、湿原は残され現在に至っています。湿原の南に接し揚水発電
の上池として沼原調整池が昭和48年に完成し湿原は縮小しましたが貴重な湿原植物・動物は保護され、
現在、自然観察の場として多くの人が訪れています。春の雪解けの頃、ザゼンソウ(5月)ニッコウキスゲ・
アカバナシモツケソウ・コバイケイソウ(7・8月)・エゾリンドウ(9月)に代表される野草が咲き乱れます。
今年のニッコウキスゲは5月の遅霜で花芽の付きが悪く、花は少ない状態でしかも、通年に比べ10日ほど
早く咲き訪れた時は見頃を過ぎていました。シモツケソウ・白く可憐なコバイケイソウ・野アザミが綺麗な花を
付けていました。

《コバイケイソウ》 【小梅恵草】 ユリ科シュロソウ属
分布;北海道・本州中部以北 湿原に群生するが湿潤な草地にもあり丈は0.5から1m。
花期;6〜8月 高い山に行くと結構頻繁にお目にかかることが出来る。
真ん中の穂のものは雌雄両性で脇の穂は雄花で実はならない。数年に一度のわりで大満開になる。
根茎にアルカロイドを含む有毒植物である。
近縁のバイケイソウは針葉樹林の縁や林床に生え、花穂が細く花数も少なく、緑白色の花をつける。
ニッコウキスゲ咲く沼ッ原湿原






























湿原


コバイケイソウ


コバイケイソウ


コバイケイソウ


アヤメも咲く


キスゲと赤とんぼ



ニッコウキスゲ



赤とんぼ

ノアザミ



笹の葉・光陰